FXを移動平均線1本だけで勝つ方法とは！？バックテストで検証！

グーグルやYouTubeでFXの情報を検索していると「FXは移動平均線1本で勝てる！」といった記事や動画をよく見かけます。

FXってそんなに簡単だったかな・・・？

移動平均線（MA）をローソク足が上抜けたら買い、ローソク足が下抜けたら売りで勝てるらしいわよ！

「移動平均線がサポートラインやレジスタンスラインラインになるのを確認してエントリー」ならわかります。しかし「移動平均線をローソク足が上抜けたら買い、ローソク足が下抜けたら売り」では破産しそうな気がしますが・・・

まあ検証すればわかることなので、早速検証していきましょう！

「FX初心者でも勝てる移動平均線の期間設定や種類」はこちらからどうぞ

日本金融商品相談センター

2021.07.09

FX初心者でも勝てる移動平均線の期間設定や種類とは！？

https://tsuyoshi-note.com/fx-movingaverage-settings

FX初心者でも勝てる移動平均線の期間設定や種類をお教えします。FX歴15年以上の私や億トレーダー達が実際に使用しているものです。億トレーダーである「ぶえな氏」や「ひろぴー氏」、トレーダーのバイブルである「投資苑」著者のエルダー博士の期間設定や組み合わせはとても参考になるでしょう。FX初心者のあなたも勝てるようになるはず

移動平均線とは

移動平均線とは一言で言うと、相場のトレンドの方向や強弱を判断するテクニカル分析です。

設定した期間の終値を平均して線で表示することで、線の「上昇」や「下落」、「傾き」からトレンドの方向や強弱を判断することができます。

古典的なテクニカル分析ではありますが、世界中のトレーダーが使っていることから非常に優れたテクニカル分析であると言えます。

今回の検証は単純移動平均線（SMA）を使用

移動平均線にはたくさんの種類があります。

今回の検証では一番基本的な移動平均線である単純移動平均線（SMA）を使用します。

「移動平均線（MA）をローソク足が上抜けたら買い、ローソク足が下抜けたら売り」のようなシンプルさでFXを勝てるなら、SMAでも少しは優位性が見つかるでしょう。

単純移動平均線【SMA　Simple Moving Average】とは

単純移動平均線（SMA）は最も古典的でシンプルな移動平均線です。

SMAは設定した期間の終値を平均して線で表示しただけのものです。

SMAには逆行（いわゆる「ダマシ」）に合いずらいというメリットがあります。

買いサインが出たのに価格が下がったり、売りサインが出たのに価格が上がったりすることを「ダマシ」と言うんだ

しかし、相場の急な値動きに付いていくことができないという大きなデメリットもあります。

一番初歩的な移動平均線であるため、FX初心者の方は他の移動平均線と同時にSMAを表示し、その違いを見てみると勉強になります。

SMAは一番基本的な移動平均線なんだね

移動平均線の期間設定

移動平均線の期間設定は最重要なポイントと言えます。

なぜなら、移動平均線は設定している期間がトレーダーによって全然違うからです。

例えば、トレーダーAさんは設定している期間が「5，15，50」、Bさんは「25，75，150」などトレーダーの手法や考え方によって全然違う設定になります。

トレーダーによって移動平均線は期間設定が全然違うんだよね・・・

「じゃあ検証してもムダじゃない？」と思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、FXを含めた投資の世界では移動平均線の期間設定について、1年間の取引可能な日数に近い「200日移動平均線」を設定しているトレーダーがケタ違いに多いです。

そのため、今回は200日移動平均線を検証で使うのが一番よいと考えました。

移動平均線のおすすめ期間設定を詳しく知りたい方はこちら

日本金融商品相談センター

2021.07.18

3本の移動平均線のおすすめ期間設定、インジケーターをサクッと解説

https://tsuyoshi-note.com/three-movigaverage-indicator

「3本の移動平均線のおすすめ期間設定」や「おすすめの移動平均線インジケーター」、「移動平均線が重なる時」について解説させていただきました。レジスタンスラインやサポートラインになりやすい移動平均線を使ってトレードにぜひ勝ってください！

検証（バックテスト）設定条件

それでは、今回の検証（バックテスト）の条件です。

以下、解説させていただきます。

新規条件

新規ポジションのエントリー条件は以下の通りです。

1. バックテスト期間は2014年7月～2021年7月の7年間分
2. チャートは日足を使用
3. 200日移動平均線をローソク足が終値で上抜けたら買い、ローソク足が終値で下抜けたら売り

決済条件

ポジションの決済条件は以下の通りです。

1. 利益が終値で50pips以上
2. 損失が終値で50pips以上

検証結果

さて検証結果はどうなったでしょうか。

今回は日本人トレーダーになじみが深い通貨ペアを選んでみました。

ドル円の検証結果

日本人トレーダーに一番人気がある通貨ペアだね

早速ですが検証結果です。

【買い】

これは素晴らしい結果です！

累積損益や勝率、プロフィットファクターともにいいですね！

【売り】

買いは好調でしたが、売りはあまりよくない結果です。

勝率が4割以下になってしまいました。

買いと売りを合計すると累積損益は-234.4pipsになるのでドル円は負けてしまうようです。

ユーロ円の検証結果

ユーロ円も日本人トレーダーに人気のある通貨ペアよね

それでは検証結果です。

【買い】

ドル円と同じく買いは優秀な結果が出ました。

特にプロフィットファクターに関しては1.9とかなり優秀です。

プロフィットファクターが2.0を超えると、そのEA（自動売買）はかなり優秀と言われる部類に入りますので正直おどろきました。

【売り】

ユーロ円はなんと売りでも勝ちました！

しかもなかなか良い成績です。

買いと売りを合計すると累積損益は1,026.9pipsになり、ユーロ円はまさかの大勝利です。

ポンド円の検証結果

ポンド円は値幅が大きく「暴れん坊」のイメージが強いよね

それでは検証結果です。

【買い】

ポンド円の買いはギリギリ勝利となりました。

累積損益は67.7pipsでプロフィットファクターも1.0。

なんとか勝った・・・という感じです。

【売り】

ポンド円の売りは不調ですね。

勝率は50%でしたが、累積損益は-533.2pipsと大幅マイナスです。

買いと売りを合計すると累積損益は-465.5pipsになり、ポンド円は大負けです。

豪ドル円の検証結果

リーマンショック前は主婦の豪ドル円スワップポイント狙いトレーダーがたくさんいたけど・・・

一昔前は「高金利通貨」と呼ばれ、スワップポイント狙いトレーダーが目立っていましたが、現在は金利が低空飛行。

もはや、高金利通貨時代の面影はありません・・・

それでは検証結果です。

【買い】

勝率はまずまずだったものの、平均利益が伸びずに結局マイナスです。

【売り】

売りは勝率が低いものの、うまく利益を伸ばして勝つことができました。

買いと売りを合計すると累積損益は66.1pipsになり、豪ドル円はギリギリ勝利です。

ユーロドルの検証結果

今回の検証で唯一の円が絡まない通貨ペアだね

最後は、世界で最もトレードされているであろうユーロドルです。

それでは検証結果です。

【買い】

勝率は低かったものの平均利益が高かったので、なんとか勝つことができました。

【売り】

これは衝撃の結果ですね！

まさかのプロフィットファクター5.4！

プロフィットファクター2.0がかなり優秀と言われるEA（自動売買）業界で5.4は驚異的な数字と言えるでしょう。

買いと売りを合計すると累積損益は1,007.8pipsになり、ユーロドルは大勝利です。

検証結果のまとめ

今回の検証結果をまとめると

各通貨ペアを合計すると3勝2敗で542.3pips勝利となります！

200日移動平均線はやはり有能ですね。

ざっくりとした検証でもきっちりと優位性を発揮してくれました。

ぜひこの検証結果をあなたのトレードに役立ててください。

こちらの記事をツイートなどしてくれた方には、さらに詳しいテスト内容を記載したファイルをプレゼントさせていただきます。

それでは次回の記事でまたお会いしましょう。

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